仮想通貨(暗号資産)で増やした資産を安全な方法で守りたい
個別相談事例
【8月30日 大阪府在住50代男性 会社経営者】
本人の承諾を得て、本日もアップ致します。
本日のご相談内容は、
“仮想通貨(暗号資産)で増やした資産を安全な方法で守りたい“との事。
増えると守りたくなるものですよね!!
ここ数年、
このような相談もよくありますが、
仮想通貨で得た資産を堅実なお金の守り方へ変更する際、一旦は仮想通貨を円など法定通貨へ戻す必要があります。
その際、多くの場合いずれかの選択に分かれているように感じます。
① 税率改正が行われるのを利確せず待っている
② OTC取引で売買する
③ 所得税を考慮して利確する
まず、理解しておくべきは税率
仮想通貨取引は総合課税です。
税率を理解しておきましょう。
① 税率改正が行われるのを利確せず待っている
2020年08月03日、日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)と日本暗号資産取引業協会(JVCEA)によって、申告分離課税の要望書を提出した。
② OTC取引で売買する
日本ではない取引所を介して、相対取引を行なう。
③ 所得税を考慮して利確する
仮想通貨は総合課税です。
総合課税とは、事業所得や給与所得などの所得で、これらの所得は合算して合計額に対して累進課税により課税になります。
結論、私は③番をお勧めいたしました。
今回のご相談者様の場合、
目的は「既に仮想通貨で増えた資産を守りたい」でしたので、③番が一番堅実な判断だと考えます。
①の場合(税率改正が行われるのを利確せず待っている)
こちらは、いずれ申告分離課税となることも考えられますが、しかし現段階では不明確、またそれまでの変動リスクを考えると、相談者様の目的から考えると、リスクが大きい。
確かに、FXもかつては総合課税だったが現在は申告分離課税です。
しかし、改正までに要した時間は、10年以上です。
②の場合(OTC取引で売買する)
こちらは、詐欺に遭うケース、違法性を考え、リスクを避けるべきなので、お勧めはできません。
過去の事例を見ても、逮捕者も出ているので、避けた方がよいでしょう。
想定されるリスクを考え、相談者様にとって最適なソリューションをアドバイスできたと感じています。
また現金化した守りたい資金は、銀行預金では長期的にはリスク資産となりますので、
堅実に着実に育てていく方法をお伝えし、喜んで頂けたと思います。